温熱と冷却について③

今回は『RICE』についての説明です。急性期における処置に適しており、傷んだ箇所のダメージを最小限で食い止める役割を果たせますので、特にスポーツや仕事で身体を酷使される方々は覚えておくとよいでしょう。

応急処置の方法には『RICE』(ライス)といわれる4つの重要項目の頭文字をとった原則があります。

【『RICE』の4原則】

・R =Rest(安静)

・I   =Ice(アイシング)

・C =Compression(圧迫)

・E =Elevation(挙上)

◆Rest(安静)

患部周辺部が運動によって炎症反応が強くならないようするために、血液の循環を抑えたり、患部が動かないよう固定させることを目的とします。

◆Ice(アイシング)

冷やす事で炎症反応を抑え、患部周辺の細胞破壊の広がりを防ぎます。また一定の麻酔効果もあります。運動後のケアや疲労回復にも幅広く用いられている現在ではメジャーな対処法です。

・アイスバック(なければ耐久性のあるビニール袋)に氷を詰め、少量の水を加えたのち、袋内の空気を抜いてから密閉し、氷と水をなじませる。

・直に患部に当て、約15~20分冷やす。

※アイシングにおける注意点

a)寒冷アレルギー症状のある方は行わない事(必ず医師の指示を仰ぐ)

b)氷ではなく氷水で行うのは、水を含む事で最低温度を0℃以上に保つことができるからです。これにより、患部にあたる表面の皮膚の低温やけどを防ぎかつ、炎症を起こしている深層部位を冷やすのに効果的です。

c)炎症が強い場合、1時間おきに繰り返しアイシングを行うとよいでしょう。

◆Compression(圧迫)

患部へのアイシングの際、アイスバックがずれない程度の強さで圧迫してやる。患部周辺の動脈を圧迫させ、内出血の広がりを抑えるのに有効です。

但し、強すぎる圧迫はうっ血してしまうので、力加減には十分注意が必要です。また、包帯などの伸縮性のある素材が使用に適しています。

◆Elevation(挙上)

患部を心臓より高い位置に挙げる事で、損傷によって起きた細胞液や血液が患部にいかないようにする大切な処置法です。

このような応急処置を施すだけで、症状のダメージや回復具合はかなり変わります。難しい・・と思われる方も多いとは思いますが、やってみると思った以上に簡単。お役立ていただければ幸いです。

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